錦秋の須磨散策

                                          高野圭介


六甲山地の最西端一帯が紅葉に包まれてきた。
このパノラマ写真で見ると、なだらかな
やまなみも、さほどでもない紅葉だ。

でも、掻き分けて山道を行けば、
錦秋の山々が美しい
さあ、足を運んでみよう。


出発の
塩屋の駅から40分。
登り詰めたら、梅林に出る。
西に開ける展望が素晴らしい。


更に登ると、
一本のうるしの木がまっ赤だ。
遠く、淡路島につながる明石大橋。
またの名を、パール・ブリッジが足下に。


山中、狐さんの出現ではない。
太極拳の師・佐藤靖子師範である。
紅葉に映えて、生気に満ちている。


早朝の日だまりに、
空の青、笹の濃グリーンも加わって
赤、黄、緑の配色はまさに印象派。


鉄拐山から
南へ通る木の葉路はとてもいい。
義経が逆落としに下った一の谷に出る。
視界が開けたら、錦秋!真っ最中だ。


真下に、
JRの山陽本線と山陽電車が通り
太陽の上を飛行機が、下を船の群。
ここから一っ気に駆け下りたい衝動!